【SPIDERPLUSと女性たち】vol.4 キャリアは人の数だけある

建設サービス「SPIDERPLUS」が導入される現場のお客様から教えられた、もう1つの効果は、「タブレットを持った女性が現場に進出」という現場人材の多様化でした。
建築や設計を専攻して、新卒入社の方もいれば、異業種から業界入りした方が、図面に紐付いた写真やメモなどの明確な情報をもとにコミュニケーションを重ねて日々活躍しています。

SpiderClassでこれまでお届けしてきた「女性活躍」シリーズでは、女性という共通の属性のもと、どう働いて生きるか、どういう点に価値を見出すかなどを、女性の自己実現とキャリア形成の専門家であるウーマンズキャリアプロデュース協会の下地くにこ氏にインタビューと執筆をお願いしてまいりました。
実際にシリーズが始まって気づかされたことがあります。「女性の活躍」と銘打ちながらも、各回ではまず1人の人間としてどうあるかということをそれぞれの方がどう考えているか、働く上では男性女性ともに共通するテーマであるということです。

これまでの3回のインタビューを振り返りながら、改めて「働く」ということ、「キャリア」とは何なのか、ご提言をお聞きしました。

 

<「女性活躍シリーズ」インタビューと執筆:下地くにこ氏 プロフィール>
一般社団法人ウーマンズキャリアプロデュース協会 代表
商社・広告代理店で17年間人事職に就いたのち2016年に独立
「働くことを楽しめる環境をつくる」をモットーに企業内で働く女性社員の相談事業【社外相談メンターサービス】を展開。また採用業務請負や人事関連の執筆も手掛ける。その他、人事職コミュニティ・働く女性コミュニティを運営し、働く女性の相談を受けている。プライベートでは一児の母。



『キャリアは人の数だけある』『働くことを楽しむ』
7年前に法人を立ち上げて以来、軸にしている考え方です。

企業で役職に就いてバリバリ働くことが「キャリア」
独立・起業して活躍することが「キャリア」
輝かしい実績や肩書があることが「キャリア」

こんな風に言われることの多い「キャリア」という言葉ですが、私はそうではないと考えています。

とある経営者の方から
『“キャリアは人の数だけある”とのことですが、キャリアとはどんなものだと思いますか?』と訊かれたことがあります。

私はその時、間髪入れず
『キャリアはその人の人生を指しているのではないかと思っています』
と答えていました。
答えながら、私はそう思っていたのかと自分自身気付かされたことを覚えています。

『「女性が」「男性が」そう考えること自体が、ジェンダーの視点で違うのでは』
そんな声が聞かれるようになってきましたが、確かにその通りだと思います。
一方で
女性は、取り巻くライフイベントにおいて男性と異なる部分があるのも現実です。

出産育児によって一時的にでも仕事の場を離れること
介護という先の読めない状況の中、仕事を辞めていくこと
これはまだまだ女性が圧倒的に多いのではないでしょうか?

そんなライフイベントで〝キャリアを諦める“〝キャリアが分断されてしまう”と
考えられがちではありますが、このライフイベントさえも、ご自身のキャリア(人生)の一頁にしていける働き方を応援し続けていきたいと思い、日々沢山の女性のお話をお聴きしています。

今回、建設業界全体に働き方改革の旋風を巻き起こし、且つそこで活躍されている多くの女性の応援をされている、スパイダープラス株式会社様よりお話を頂戴し、建設業界で輝く女性達のお話をお伺いさせて頂きました。お話をお伺いした方々の中には、文字通りライフイベントをキャリアの一頁にし、人生を輝かせるエッセンスにしている方もいらっしゃいました。

建設業界は、まだまだ女性が少ない業界の1つです。その業界で活き活きと働く方々の目を見て、強く感じたことがあります。それは自分達の仕事を心から大切にしているという誇りでした。インタビューをしながら、彼女たちの誇りはどこから来るのだろうと強い興味を惹かれました。

そして、輝く姿を見て私の中では1つの答えが見えてきたのです。

彼女達の原動力は『明確な目標と意思をもって仕事にあたっている』という姿勢でした。

前述したとおり、建設業界は仕事柄・そして歴史的に見ても女性が少ない職場の代表と言えます。もちろん建設業界に限らず、『女性はライフイベントで辞めてしまうことがあるから』『育児でフル勤務できないから』『男性に比べて(仕事の期間を)中断するリスクが多いから』という理由で、女性の受け入れやキャリアステップ、起用に積極的でない企業は未だに多いと聞きます。

ですが、私自身が育児をしながら会社員を経てみて、そして企業の中で活躍する多くの女性達を見て、経営側と働く女性達の間でギャップ(相互誤解)があると感じました。
実際働いている女性達は、覚悟を決め仕事向き合っています。『ライフイベントを迎えても辞めずに成果を出す』『育児でフル勤務が無理でもパフォーマンスを下げない』そんな意識を持っている方は想像以上に多いものです。

インタビューの中で、印象的だった言葉は本当に数多くあるのですが、中でも強く心に残っている言葉があります。
『せっかく仕事をするなら楽しんでやりたい。建設業界の専門分野を身に着け、誰からも頼りにされる存在に。男女関係なく、支えあえる会社にしていきたいし、実際そうなっている』という言葉でした。
こう答えてくれた女性は、電気設備工事・設計施工の会社で施工支援を任されている2児のお母さんです。

また、『女性がまだ少ないだけに、どんな人が入ってくるのだろうと気になり、(新入社員には、自分が)身に着けたことをしっかりと伝えていきたいと考えている』という声を聞かせてくれたのは、空調関連企業で働く既婚女性でした。

そう、女性達は、“女性だからできない“と考えることはなく、むしろ男女関係なく個人個人を大事にし、特性を生かしていきながらバランスを大切にして仕事をしていました。
誇りをもって働くことで、自らが輝き、また後から入ってくる女性達の目標になっていく。そんな光あるスパイラルを生み出していくことこそ、女性の活躍を広げていく原動力になると感じています。

結婚・育児・介護という様々なライフイベントをこなし、そこで身に着けたスキルやコミュニケーション・ディレクション力・調整力。そういったものは、きっと社会の中で大きく役立つと、働く女性達を見て私は確信しています。

建設業に関わる女性達が、強い意識で取り組み、その感性や経験を活かし携わったマンションやビル・商業施設・街創り等々は、これからの社会で更に価値あるものになっていくのではないでしょうか?今の子供達が大きくなる時に、街が・ビルが・マンションが、お母さんの携わったものだと知って、仕事の醍醐味を感じられる。そんな世界はまた一段と「働く」ということに夢を与えるはずです。

今回お話を聞かせて頂いた企業様は全て、女性が活躍できる環境・活き活き働けるフィールドがありました。そしてそんな企業様は、働く方々の「働き方」ではなく「生き方」を大切にしているからこそ、従業員が誇りをもって仕事をしていると感じています。

女性が少ない業界であろうとなかろうと、切り開く勇気と文化創り、そして新たな働き方を築いていくことは、今後社会で輝く女性達へのメッセージになっていくのはないでしょうか?

その人、一人一人のキャリア物語と飛躍する建設業界。
これからもお届けしていきたいと思います。

下地くにこ     



文章最後に書かれてある「切り開く勇気と文化創り、そして新たな働き方を築く」は、スパイダープラスの事業の成り立ちと、そして現在進行形で目指していることと全く同じです。

当事者としてのふとした疑問から始まった事業が、実際にサービスを活用してくださる方々とご一緒に成長し、ふと気づけば業界が少しずつ変わろうとしている過渡期でさらに色々な方が使ってくださり、そこには1人1人の生活、人生があります。

2024年4月からは働き方改革関連法がいよいよ適用され、急ピッチで変わっていこうとする建設業の現場で輝く女性たちを通じて、働くことやその価値について、これからも考えてまいりましょう。

■女性活躍シリーズvol.1:牧野電設株式会社
他業種出身の女性たちも活躍している実情や、同社の文化に関する座談会
https://jobs.spiderplus.co.jp/spider-class/789

■女性活躍シリーズvol.2:オーク設備工業
現場で活躍中の方と、現場への異動を控えた3名が語る「活躍」「コミュニケーション」
https://jobs.spiderplus.co.jp/spider-class/837

■女性活躍シリーズvol.3:新菱冷熱工業 現場編
異なる未来を志向しながら活躍中の女性2名が語る、「成長」「誇り」
https://jobs.spiderplus.co.jp/spider-class/1548

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