2023.02.07

【SPIDERPLUSと女性たち】vol.3 新菱冷熱工業ー人事編ー

空調衛生設備業界で、日本のみならず世界をも牽引する『新菱冷熱工業株式会社』。
業界随一といわれる技術力や、女性の活躍が目覚ましいと言われている新菱冷熱の社員の方々が、建設現場でここまで輝ける社風・環境・マインドを築けているのは一体何故なのか?人事の方に、その秘訣を伺った。
パイオニアである新菱冷熱様の人事部門動向は、今まさに注目するポイントではないだろうか。

お話をお伺いしたのは、新菱冷熱工業株式会社
河内 充  様  人事部 人財開発課 課長 (画像向かって右側)
伊集 祥子 様  人事部 人財開発課 主務 (画像向かって左側)

会社の文化を築いてくれる人たちと

インタビュアー)業界をリードされる御社ですが、女性社員の活躍でも注目を浴びていると思います。そんな活躍される女性社員を採用する秘訣を教えてください。

河内様)そう仰るのを聞くことが多いのは有難いなと思っています。ですが実は採用時に特別意識していることはないんです。大枠の目標はありますが、女性を何人採用しようという具体的な人数や男女比などは決めていないのが現状です。

伊集様)そうですね。それでも女性の採用人数比は年々上がってきています。

イ)採用の蓋を開けてみたら、結果的に女性が多かったというイメージでしょうか?

河)はい、お会いしてみて、いい方々を採用していきますので、目標人数を上回る年も出てきます。

イ)では、意識的にというよりも、応募される学生さんの中で、女性が同業他社に比べて多いいということですね。新卒採用時は、応募条件としてやはり理系出身となりますか?

河)確かに理系の学生の親和性は高いのですが、当社の想いに共感してもらえる学生と会社を築いていきたいと思っています。実際、当社のことをよく調べて、「経営ビジョン」に共感して面接に臨んでくれる学生も多くいます。

私たちのキーワードは【仲間】

イ)なるほど、御社の『さわやかな世界をつくる』という【経営ビジョン】ですね。
入社時からポテンシャルの高い方々だとは思いますが、御社の技術力の高さは、業界でも注目されていると思います。そんな技術を身につけていける秘訣はなんでしょうか?

河)そうですね。新入社員研修はどの会社にもあると思いますが、当社の特徴として、寮制度があります。これは業界でも知られている制度だと思います。入社1年目の社員全員が「耕風寮(こうふうりょう)」に入り生活を共にします。耕風寮で共同生活を送りながら、講義やトレーニングも含め、みっちり研修を受けてから配属されています。技術力の高さと評価をいただけるのであれば、この研修が土台になっているのかもしれませんね。

イ)全寮制ですか?それはなかなか珍しいですね。1年間となると、技術や知識の習得というほかにも、目的があるのでしょうか?

河)当社は何よりも『仲間』を大切にしています。この想いから、耕風寮は創業当時から続く伝統になっているんです。生活を共にしながら同じ研修を受けることで、相談しあったり励ましあったりして絆が深まり、仲間を大切にする心が磨かれていくと思っています。
また、寮には、2・3年目の社員数名が寮役員として残り、新入社員の良き相談相手になっています。新入社員はその寮役員を頼りにし、来年は自分が寮役員のように後輩の相談にのれる存在になろうと、代々育まれる文化が根づいているのが、この寮の醍醐味ではないでしょうか。

伊)私も新入社員のときに生活を共にした同期は、今でも大切な存在です。それぞれ異なる部署に配属されていますが、みんなも頑張っていると思うと刺激になりますし、励みにもなりますね。
また、同期から建設現場などの話を聞いていると、現場の環境づくりのために人事ができることはないかと考えるきっかけをもらうこともあるので、とても有難い存在です。

イ)本当に社員間の絆が、入社1年目から生まれている環境なんですね。そんな素晴らしい人財が、より活躍していくために人事として取り組んでいることはあるのでしょうか?

河)先ほどのお話にもありましたが、社員が活き活き働けてこその会社です。そのため、『働き方のありたい姿』を実現すべく、働き方改革に取り組んでいます。「働き方さわやかProject」という取り組みでは、各部署から働き方改革を進めるアイディアを集め、効果的なアイディアは全社に共有することを進めています。

イ)「さわやかな世界をつくる」という約束に沿って一丸となって取り組まれているということですね。例えば、どのようなものがあるのでしょうか?

伊)業務にかかる時間を見える化しムダをなくすよう分析したり、オンラインを活用した会議や施工検査をしたり。それから、現場の朝礼改革などでしょうか?

イ)建設業界で朝礼をどのように改革するのでしょうか。

河)最近は、働き方改革の1つとして朝礼を変えていこうという動きが広がってきているように感じます。例えば、朝礼での伝達事項をサイネージに表示にしていつでも見られるようにすることで、全員が集まる朝礼を止める現場が出てきています。これは有効な時間の使い方を考えた選択の一つだと思います。

イ)「時間や効率はもちろん、社員の方々の声が届いた結果で、画期的な動きですね。
プロジェクト全体的での成果はいかがですか?

伊)ノー残業デーを現場に浸透させたり、年次有給休暇取得率は87%と2015年との比較で31ポイント増え、成果が出ています。

社員の立場に立った制度で現場をバックアップ

イ)確実に力のつく研修に、働きやすい環境。社員の方々への仲間意識を強く感じますね。社員の方々の勤続年数もとても長いそうですが、そこにも施策はあるのでしょうか?

河)柔軟な働き方や、ライフイベントを応援するものとして、様々な制度を取り入れています。例えば、「配偶者帯同転勤制度」は、配偶者の方の転勤に帯同する場合、転勤先にある当社の支社へ転勤願いを申請できる制度です。この制度を活用することで社員が仕事を続けやすいよう支援します。その他、「配偶者出産休暇制度」や「有給休暇積立制度の適用拡大」「休暇取得促進制度」など、休暇を取りやすくする取り組みもしています。

イ)「配偶者出産休暇制度」や「有給休暇積立制度」は、子育てしながら仕事をしていく方々にとっても、有難い制度ですね。そういえば、御社は6月に厚生労働大臣認定の「えるぼし」を取得されていますよね。

伊)2022年6月に「えるぼし(2段階目)」を取得しました。当社としては、多様な人財が活躍するためのフィールドを作るための施策を実施していますし、今後もさらに働きやすい環境を築いていきたいと思っています。

イ)えるぼしもそうですが、冒頭に女性が活躍している会社と申し上げたように、やはり女性を意識して制度なども制定しているのでしょうか?

伊)そうですね。耕風寮のことや研修のこと、建設プロジェクトや先輩社員の話などを聞いて当社に入社する女性社員が増えてきました。そんな女性社員が今後もさらに頑張って気持ちよく働けるかを考えた結果、支援制度が増えていったというイメージです。

イ)“制度在りき“ではなく、入社された方々の声や想いを汲んで、制度が出来てきたというまさに『活きた制度』というわけですね。実際、女性社員からはどのような声が多いのでようか?

伊)そう言っていただけると光栄です。実際の声は、こんな制度を作って欲しいというものよりも、増えてきた支援制度を現場の男性社員も知ってくれると嬉しいというものが多いです。男性社員も知ることで、その制度を使いやすくなることもありますし、会社からのメッセージとしても社内に広く浸透していってくれるといいなと考えています。

河)社員が育って活躍してくれる姿は、男女問わず本当に嬉しいものです。私は立場上、新入社員が入社してから3年間ほどは、研修等で一緒に過ごす時間が多いので、子供のように思っています。誰が今、どの現場で活躍しているという話には、胸が熱くなりますし、寮で培った仲間意識をこれからも持ち続けていってほしいと願っています。


女性社員に限らず、皆が技術力や業界知識を高く維持されている新菱冷熱様。
そこには、社員を家族のように思う上層部や人事の方々。
そして社員同士も常にお互いを『仲間』として大切にしていく文化。
この大きなチームワークの意識が、仕事へのモチベーションに繋がり、企業価値を高めている。そんな誇り高い空気感を感じる企業だ。今後益々目が離せない。

【執筆者】
下地くにこ
一般社団法人ウーマンズキャリアプロデュース協会代表
総合商社・広告代理店にて17年間人事業務に従事後、2015年独立。
中小企業を中心とした【社外相談ルーム事業】の他
数社の社外人事を兼務。相談人数は2,500名以上。
また、企業取材のファシリテーターやキャリアコンテストの審査員・講師を歴任。

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