大手企業が語る、現場DX成功のリアル、S+ User Meetup in東京 開催レポート

スパイダープラス株式会社は、2025年7月16日(水)にユーザー会「S+ User Meetup in 東京」を開催いたしました。
ユーザー会の開催は昨年秋から東京および福岡を含めて3度目です。
今回は当社サービスを大規模導入されているお客様を中心としていることが大きな特徴です。
建設現場は一つひとつが異なりますが、DX推進によって本質的に目指すことや、現場で直面する課題、さらに大きな規模で活用を進めていく難しさには共通するところが見られます。
ここでは当日の抄録をお届けいたします。
目次
開催概要
- 日時:2025年7月16日(水)
- 会場:ステーションコンファレンス東京
大規模再開発現場がすぐそばの会場
会場のステーションコンファレンス東京は、東京駅に隣接するビル内にあります。
エレベーターを降りてロビーを進むと、大きな窓の向こうには、都内各地で進む再開発の中でもひときわ注目を集める巨大プロジェクトの現場が広がります。
大規模な現場には、延べ人数で中核市の人口に匹敵するほどの従事者が出入りし、職種や立場を超えた膨大な連携・調整が日々求められます。
私たちが7月8日に発表したプロダクトロードマップでも示した通り、そうした現場ほど、正確で高速な情報伝達と、デジタルを核とした業務プロセスの抜本的な変革が不可欠です。
この会場から見える景色は、まさに私たちの事業が向き合う現実であり、私たちが目指す世界そのものです。
このユーザー会の場で交わされるコミュニケーションは、現場の複雑さを解きほぐし、生産性と品質を同時に引き上げる未来へ直結していく。
その確かな手応えを感じられる場所です。
目指すは「現場インフラ」、新プロダクトロードマップ×注目機能ガイド
前項で触れた新たなプロダクトロードマップを基盤として、現行サービスにも機能面をはじめ多方面での改善を順次施していくことについて、各PdM(プロダクトマネージャ)より概要説明を行いました。
個別の詳細については本稿では割愛しますが、今後のリリースをどうぞ楽しみにお待ちください。
現場DX成功の主役はやっぱり「人」お客様による活用事例トーク
ユーザー会の大きな目玉はここでもまた、お客様による活用事例のご紹介です。
今回は株式会社きんでん様、朝日工業社様の2社にご登壇をいただきました。
現場支援チーム × SPIDERPLUSで切り拓く、現場DXのリアル―現場DXと支援チームによる変革の実例 株式会社きんでん様
過去に報道されたことではありますが、SPIDERPLUSの電気工事に特化した機能の数々は株式会社きんでん様と共同開発しています。
いわば、機能を初期から育ててくださった方々です。
そうでありながらも社内現場導入の当初には、操作習得や使い慣れた紙図面からデジタルツールに切り替えたことに慣れる難しさがあったとのこと。
その解決のため、今回ご登壇の現場支援チームが、現場担当者への説明会開催や、モデル現場の選定、社内インフルエンサーとでもいうべき存在の創出を通じて、組織と人の活用で課題を解消しながら活用を浸透させていったそうです。
地道な取り組みを積み重ねた末に、現場業務の標準化がなされてSPIDERPLUSで支援しやすい環境も確立されていきました。
「デジタルと人の連携があってこそ、現場DXは進む」との結論に、会場には大きく頷く姿が多々見られました。
なお、本コマは動画を公開中です。実際のお声をお聞きください。
現場に根差したDX推進のリアル 業務推進部が牽引する朝日工業社の変革ストーリー
続いては、株式会社朝日工業社様のDX推進事例です。
過去にはサービスサイトの導入事例や、福岡で開催したユーザー会でもご登壇をいただきました。
今回は同社全体のDX推進の「旗振り役」である業務推進部の取り組みについてお話を伺いました。
ご登壇の岩田様は26年の現場経験がおありで業務推進部のメンバーもまた、多くの現場経験者を擁する「実践型」組織であることが特徴です。
しかしながら、DX推進の最中には支援役と現場とのギャップに直面することもあったそうです。
知識や温度差を解消するために仕組みや役割分担などでギャップを埋めていったこと、業務推進部内の人材登用をブラッシュアップしてコミュニケーション課題を解消したことによって現場力を底上げしていったこと、さらには岩田様自ら現場へ積極的に働きかけ、顔の見える関係を構築して信頼を強化したとのことです。
「DXの主役はシステムではなく“人”」とはこのセッションの結びでも触れられた言葉ですが、僭越ながらユーザー会もまた、集まった一人ひとりのお客様が主役であり、生まれたコミュニケーションがそれぞれのDXに還元されていくのではないか、そのような思いを抱かずにはいられない内容でした。
◆朝日工業社様の導入事例インタビューはこちら
https://spider-plus.com/case/asahikogyosha/
「聞く」から、「語りあう」へ。目玉のグループディスカッション
休憩の後はお待ちかね、グループディスカッションの時間です。
先ほどの活用事例両コマでも「DXの主役は人」という言葉が共有され、その記憶が新しいうちということもあり、各席では初めて会う方同士でも、前のめりに対話をする姿が多々見られました。
ご来場のお客様からは大きな反響が寄せられ、中には「聞きたいことが多すぎて時間が足りなかった」「話が盛り上がり、もう少し時間が欲しかった」とのお声もいただきました。
SPIDERPLUSは自らの作業を楽にしたい思いから開発したサービスに端を発しますが、導入が増えていくに従いコミュニケーション改善とその価値創出という意義は年々大きさを増しています。
ツールを導入しても、コミュニケーションは結局、人と人との間で生まれるもの。
目の前で無数のやり取りが生まれる様子を目撃し、改めて事業の本質的な価値を実感する貴重な機会となりました。
ありがとうございました。
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