【PMM部長×企画推進部長 対談 Vol.2】業界未経験から“建設DX”の世界に飛び込んだ2人が語る、業界の魅力と課題解決の意義

こんにちは! 図面 / 現場施工管理アプリ『SPIDERPLUS』を開発・販売するスパイダープラスの採用広報の井上です。

 

突然ですが皆さんは、建設業界に対してどんなイメージを持っていらっしゃいますか? あまりなじみがなく、親しみを感じる方も少ないかもしれません。しかし、S+には業界経験者よりも建設関連のバックグラウンドを持たずに参画した人が多くいます。事業の根幹となるプロダクト開発をリードするPMM部と企画推進部の部長である2人も、異業種からの入社でした。

 

両部署の部長が仕事や自身のキャリアをテーマに対談した本企画。記事のVol.1では、それぞれの担当業務や部署間の連携について語ってもらいました。

 

今回は、S+で建設業界に初めて携わった部長の2人が入社前に感じていた業界への印象、現在の想いに迫ります。

 

▶︎三浦慶介 プロダクト戦略グループPMM部長

2008年サイバーエージェント入社。11年よりソーシャルゲーム事業子会社の取締役。13年よりリヴァンプにて顧客のIT×マーケティング支援。17年よりサイバーエージェントのゲーム事業子会社のマーケティング責任者として従事。20年9月よりS+にCMOとして参画。マーケティングに加えプロダクト責任者を兼任。

 

▶︎藤田智之 開発G企画推進部長(GM)

日本アイ・ビー・エムにて、大規模システム開発におけるプロジェクト・マネジメント業務に従事。その後、スタートアップ企業数社にて、プロダクト開発責任者を歴任。2021年4月よりS+に参画。

 

※所属部署・役職など、記事の内容は取材時点(2021.12月末)のものです

※本記事では会社名を「S+」、プロダクト名を『SPIDERPLUS』と表記をしております。

 

ITの力で、建設という「リアル」の世界を推進するインパクトの大きさに惹かれた

——お二人のこれまでのキャリアを教えてください。

三浦:新卒でサイバーエージェントに入社しました。モバイルサイト制作の子会社立ち上げに参画し、新規営業や開発ディレクションをやっていたんですが、業態転換を経てその後はソーシャルゲーム事業のタイトル責任者を務めていました。

 

一度サイバーエージェントから離れ、コンサルティング会社に転職してマーケティングや新規事業開発を支援していたのですが、次第に「やっぱり事業会社側でサービスやプロダクトに携わりたい」と思うように。そこでサイバーグループに戻り、モバイルゲーム事業子会社のマーケティング責任者を務めました。ご縁があってS+に入社したのが2020年9月のことです。

藤田:私は小さい頃からコンピュータに興味があり、小学生のときからプログラミングをして遊んでいました。就職の際は、IT業界の中でも世界有数の規模の会社でしっかりとした教育環境の中でスキルアップしたいと思い、新卒で日本IBMに入社したんです。IBMでは、大手の保険会社の基幹システムを担当し、システムの設計・開発からプロジェクトマネジメントまで幅広い業務を10年以上経験してきました。大企業だからこそ手がけられる、難易度が高く影響も大きい仕事で経験を積むことができたと思います。

 

また「いつかは自分で事業をやってみたい」という夢もあり、その後は思い切ってスタートアップの世界に飛び込みました。ビッグデータの解析サービス提供企業でプロダクト開発の責任者、暗号資産(仮想通貨)サービス会社でシステム部門の責任者を務めたのち、2021年4月にS+に入社し、現在に至ります。

 

——S+への入社の決め手は何だったのでしょうか?

 

三浦:一言で表すと、奇跡みたいな会社だと思ったからです。多くの会社が自社プロダクトをどのようにマーケットにフィットさせるか試行錯誤しているところ、『SPIDERPLUS』はすでに、建設現場の方からの圧倒的な支持を得ていました。

 

一方で、マーケティングや開発など、社内の組織構築にはまだまだ伸びしろがあります。これまで幅広く携わってきた経験が活かせそうだと面白みを感じましたね。建設の分野は未経験でしたが、社会貢献性が高い事業に携われる点も魅力でした。

 

藤田:「建設」という非常にリアルな世界を、デジタルの力でより良くしていけるインパクトとポテンシャルの大きさに惹かれました。

 

これまではビッグデータの解析や暗号資産など、デジタルでほぼ完結する対象を扱っていたのですが、個人的には「デジタルの世界で完結していては、世の中に大きなインパクトを与えるようなイノベーションを起こすことは難しい」と考えるようになって。

 

建設の現場では、リアルな建物が存在して、そこで働く人もたくさんいる。建設現場がきちんと管理されていないと最悪、人命を左右する事態も生まれてしまいます。デジタルの力を活用して、建設現場に関わる人たちを幸せにできる、非常にやりがいのある領域だと感じました。

 

建設物の「当たり前」を支えるのは、高度な技術とものづくりへの情熱

——お二人とも建設業界は未経験でしたよね。それまで業界に対してどんなイメージを抱いていましたか?

 

三浦:正直に言うと、魅力の少ない業界だと思っていました。ずっとIT業界にいて周りに建設業界に携わる方もいなかったので、惹かれる要素も、業界のことを知る機会もあまりなかったんですよね。

 

ですが、入社後にそのイメージは完全に覆りました。建設業界は、日本でも有数の大きな市場規模を持ち、文字通り国や人々の生活を支える大事な役割を担っています。この業界が衰退すれば、国の経済基盤にも直結しかねません。

 

これまでずっと携わってきたゲームでも、作り手の様々な努力や技術を集結させることで人の心を動かしたり楽しませたりすることはできました。でも建設の世界なら、もっと社会課題に直結して、一人ひとりの暮らしをより良くするような仕事ができる。

 

今では、『SPIDERPLUS』というプロダクトを通じて業界全体のDXを推進し、一緒に成長を目指していけるのはシンプルに面白いなと感じています。

 

藤田:私は入社前には、現場で重機や工具を使って一生懸命ものづくりをしているイメージがありました。入社後に現場監督の業務内容を知り、入社前のイメージとのギャップに驚きましたね。現場で建設物を作る仕事のほかに、現地で工事写真を撮ったり、大量の書類を整理したりといった煩雑な事務作業が非常に多いんです。帳票を作成するにも、1枚ずつ手書きをして検査項目ごとにハンコをもらわなければいけません。

 

「これを手作業でやっていたら、絶対に仕事が終わらないのでは……」と衝撃を受けました。同時に、「めちゃくちゃDX化をする価値がある業界だ」と燃えましたね(笑)。

 

建設現場で働く方にとっては、こういった慣習は当たり前になってしまっているように思います。これまで建設業を知らなかった第三者の立場だからこそ、業務の効率化を妨げる要因を客観的に見つめ、サポートすることができると考えています。とはいっても、いきなり全てをデジタルに変えてもユーザーは戸惑ってしまうでしょう。現場の意識を少しずつ変えていきつつ、プロダクトも進化させていく。その両軸を常に考え続けるのは、難しいですがやりがいを感じるポイントでもあります。

 

——三浦さんも藤田さんも、S+が手がける事業の魅力と意義をいっそう強く感じたんですね。

 

三浦:私もそうでしたが、建設の世界を実際に知れば誰もが魅力に気づくと思います。業界未経験からS+に入った仲間を見ても、この事業ドメインであることに疑問を感じる人は1人もいません。それぐらい、面白くて課題解決しがいのある領域なんです。

 

家やオフィスビルの中で、水道をひねると当たり前のように水が出て、温度も変えられますよね。その仕組みをつくるために、事前検査を行い、建設物が倒れないように細部まで設計し、設計図と寸分たがわず工事に必要な基準線を引いたりしていくんです。角度がちょっとでもずれるだけで、建物自体が完成しない恐れがあるため、少しのずれも許されません。

 

作られているものの裏側を一つひとつ知るたびに、「当たり前」をつくるすごさを目の当たりにするんですよ。こんなに高度な技術を持ち、世の中のインフラを整えている人たちが抱えているさまざまな課題を&Coの精神を持って改善できることに、本当にやりがいを感じています。

藤田:世間では「3K」と言われることも多いですし、知らない方から見ると過酷な業界というイメージが強いかもしれません。でも、現場の方はものづくりに対して非常に情熱を注いで、楽しんで仕事をしている方が多いです。

 

絶対に人から見えないような天井裏の配管にも、「綺麗に作りたい」という想いやこだわりが詰まっている。そういう熱意を持った人たちと一緒に仕事するのは、純粋にすごく面白いですし、私たちも本当に楽しいです。

 

これまでの人生で建設物を見たことない人って、きっと1人もいませんよね。誰もが当たり前に見てるのに、他の人が気づいてないチャンスや可能性を見いだせる面白さを感じます。まさに「お宝を発見した!」っていうテンションです。

 

——最後に、それぞれの今後の抱負をお願いします!

 

三浦:目指しているのは、建設SaaSという視点に留まらない「最強のものづくり組織」です。建設業のように複雑で高度化された業務のDXを成功させることができる組織は、仮に他の業種のDXを手がけたとしても、確実に成果が出せると考えています。

 

建設業界のDXを成功させた先に見えるのは、そういったことを実現できる骨太で強い組織という、最強のアセットだと思っています。もちろん建設業だけでもまだまだ非常に多くのやるべきことがありますが、そこに留まらない高い視座をもって取り組んでいけるメンバーと一緒にやっていきたいですね。

 

藤田:建設現場の業務はまだまだアナログな部分が多く、DX化の余地が大きい上に、働き方改革や安全性の向上の面でも課題の多い業界でもあります。その課題を解決できるプロダクトの提供により、大きな社会貢献をすることができます。

 

日本だけでも63兆円の市場規模と言われる建設業界。業界全体を変えるプロダクトを世の中に提供するには、まだまだメンバーが足りません。そのため、一緒に建設業界のDX化を推進する仲間を増やしていくことが必要不可欠だと考えています。30年後に振り返ったときに「自分たちが建設業界のDX化を達成した」と胸を張って言えるようなプロダクトをつくれるよう、日々取り組んでいきたいと思います。

 

——三浦さん、藤田さん、前回に引き続きありがとうございました!!

 

※当社にご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ下記リンクをご覧ください!

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