「ここでしか聞けない!変革期ベンチャーのホンネ ~経営幹部が語る、現場のリアル~」開催レポート
去る、11月16日にオンライン開催されたセミナー「ここでしか聞けない!変革期ベンチャーのホンネ ~経営幹部が語る、現場のリアル~」は夜遅い時間帯ながら、大変多くの方のご参加をいただきました。改めまして、ありがとうございます。
文字通りにここでしか聞けない、リアルなエピソードが次々と飛び出したイベントについて、この場でこっそりレポートいたしましょう。題して「この場でも読めちゃう!スパイダープラスのホンネ」です。
セミナーの登壇、主催などはこちらをご覧ください。
https://peatix.com/event/2943119/view
目次
◆大企業VSベンチャー
【1】ベンチャー企業は課題解決のためには自分の権限を超えてチャレンジできる
スパイダープラスを例に話しますと、元々はマーケティングの役割で入社した三浦ですが、現在はプロダクトの責任者でもあります。これは彼自身が志願し、実現したことです。Vertical SaaSで業務の深いところにふれるには顧客の課題や解像度をもっと高くする必要がある、と感じてプロダクトに思いっきり飛び込むことにしたのです。その結果、本人の言葉をそのまま載せるならば「(事業グロースの)奥義に触れることが出来た。」
【2】ベンチャー企業は裁量権の飛び級ができる
組織がどんな規模でどういう段階にあるのか、によっても事情は様々ですが、スパイダープラスの場合はコアを解決するために顧客が日々向き合っている具体的な課題を把握することが出来、それが合理的に事業を進めていくことに直結しています。
「裁量権は与えられるのを待つのではなく、奪うもの」と言われはしますが、大企業で和を乱して裁量権を奪うとその後のハレーションは決して小さなものにはならないことが少なくないです。
【3】ベンチャー企業にはスピード感がある
大企業は社内調整も複雑になるため、仕事のスピード感も遅くなりがちです。新規事業を始める際も大企業の方が緻密に取り組むことが出来る一方で、ベンチャー企業の場合はまず踏み切って始めてみることで事業そのものを「立ち上げさせる」ことから関わることが出来るのが醍醐味です。また、会社の文化としても、ベンチャー企業の方が新しい取り組みを応援する土壌があると言えそうです。
◆ベンチャー転職、転職先をどう見極めるか
【1】チャレンジしたくなるお年頃
最近30歳前後の方が興味を持ってくれるケースが増えています。
ある程度社会人として経験を積んで、うまくいく状況自体を創ることに携わりたくなってくるという方が中心です。個人スキルを身に着ける段階から、組織文化づくりやマネジメント経験を積むことを志向してくる方には、ベンチャー/スタートアップで働くことはとても合っているのではないでしょうか。
大企業で出世し、そこからベンチャーに行くとなると、自分自身のライフステージはもとより、家族の事情など、守るものが出来てしまってからでは痛みを伴う割合が大きくなりがち。こうしたタイミングの見極めも重要。
【2】いわゆる転職先「ガチャ」回避について
―会社ガチャは事業と人がキーポイント
スパイダープラスはPMF(プロダクトマーケットフィット)が確立されていた。カタログ営業が成り立つぐらいで、それを知った当初は物凄く驚きました。PMFという観点は今後ベンチャー転職、特に大企業から移ろうと考えている場合は、重要です。
調達額が多い、市場が伸びている、など外から見て良さそうに見えることも多々ありますが、投資市場が先行している場合では、実態とおカネの話しがそのまま直結するわけではないのもまた実情です。大手企業が同じ取り組みをしていたらどう映るだろうか、のような目線も事業を慎重に見極めるには有用です。
創業者・ベンチャー社長は良くも悪くも個性の強い人が多いです。合いそうかどうかを見極める際には「言葉ではなく行動」も一つの判断材料にしていました。スパイダープラスの場合はだいぶ特異な経歴の社長ではありますが、ホンネで話せるかどうか、というのはかなり重視して入ることを決めました。現在は面接をする側にもなって、感じていることですが、求職者を「会社を成長させる機能」として見る組織なのか、それとも一人の人間としてフェアに扱ってくれるのか、など。選ぶ側の声は言葉以上に態度や振る舞いとして聞こえてくるものです。
◆急拡大期のエピソード〜コミュニケーションの仕組み化〜
一言でまとめると「すげえ大変」(※原文ママ)。
拡大させようとすることについて、目線が揃っていること、採用した人が合っているか、元からいる人との整合性など、これらが噛み合うことが大事だと考えています。日々の自分の業務と同時並行で何馬力でやっていけるか、採用した人の役割が他部署とかぶらないかなどなど、考えることが物凄くたくさんあります。
その上でうまくいくようにするため、社内のコミュニケーション量を多くすることをかなり意識しました。もともと開発をしていた人たちとの会話を重視することにしたのです。入社の経緯からどんなことをやりたいかを対面で訊いて、その音声を全社員に公開しました。
開発がどう考えているか、どんな人材がほしいか、などをホンネで話す場を設けてそれを全員に宣言することでハレーションを防ぐことも目指したのです。こうしてコミュニケーションそれ自体を仕組み化して、大きな手応えを感じています。見切り発車で始めたことではあったが、やって良かったです。
◆ミスマッチを防ぐためにしていること
採用段階から課題を包み隠さずに話すことにしています。マインドのマッチングも良くなるし、課題を解決するチャンスがあることにも魅力を感じてもらえているようです。また、課題を隠さない率直さに対して魅力を感じて入社をしてくれるケースもあります。
◆スパイダープラスって今どんな局面!?
マーケティングとプロダクトの責任者で面接する側でもある三浦は実は20年9月の入社。こうした前提のもと、ポジショントークになるのを避けて言及するとしても、現在のスパイダープラスはオトクな状況だと見なしています。組織はまだ出来上がっていない一方で、PMFは出来ています。新たな文化や部門を作ることに携わることが出来るし、上場で調達した資金を新規事業にも投入していくことができる、という状況です。
仕事で出した結果には待遇も十分だし、よくある、やりがいはあるけど、待遇面の我慢を強いられるという状況では全くありません。リスクヘッジをしながらリターンも狙っていくことができるというのはおいしい会社だと思っています。
リスクとリターンのバランスがとてもよく、こういう丁度よい組織はそうカンタンに見つかりません。
2021年11月現在のスパイダープラスは200名に届こうとしていますが、そのぐらいの規模ならば、組織として変わる余地がどのぐらいありそうかということを見るのもオススメしたいことです。入ったが決まった役割だけこなす、というのでは大企業に行くのとあまり変わりません。自分自身の志向と併せて会社がそういう性質を備えているかどうかを見極めるとよい転職活動になるのではないでしょうか。
◆最後に
スパイダープラスで仕事をしていて感じる、やりがいの元は2つ。「自分で変えられる、自分も変わること出来る」ということです。上場はしましたが、まだまだ課題が多いです。課題が多い、ということを聞いてやる気の出る方には是非来てほしいと思っています。
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