2021.03.16

【社員インタビュー・エンジニア】技術の進化が「当たり前」を変える!開発者として目指す“建設業界のイノベーション”

こんにちは!業務効率化アプリ『SPIDERPLUS』を開発・販売する建設Tech企業、スパイダープラスの採用広報担当です。

スパイダープラスで働く社員たちは、どんな思いを持って、どんな業務に取り組んでいるのでしょう?

今回は、技術開発部の稲垣隆司さんのインタビューです。稲垣さんは、『SPIDERPLUS』の開発が始まった頃の2011年11月に入社。
サービス立ち上げ時からこれまで長年に渡ってアプリ開発を担当し、紆余曲折、様々な経験を積み重ねてきました。

今や600社(※2020年8月時点)に導入され、急成長を遂げたツールとなりましたが、スタート当時の開発現場ではどんな苦労があったのでしょうか?
稲垣さんに聞いてみました!

面白いことをやってみたい!IT事業が立ち上がったばかりのレゴリスへ

――まず、前職でのお仕事について教えてください。

データセキュリティサービスを開発する会社でWebアプリ開発に3年ほど従事していました。
大手ソフトウェア企業の製品ユーザー向けにデータベースを監査するBtoBのツールを作っていました。

大学は情報学部出身でしたが、卒業後すぐにIT系の仕事にはつかず、CTスキャン機器の検査業務など複数の職を経験。
ソフトウェア業界で働いてみたいと思うようになった頃、前述の会社が未経験でも採用していて入社したんです。

――その後、スパイダープラス入社までにはどんな経緯があったのでしょう?

エンジニアとしての経験を順調に積んでいた矢先、リーマンショックが起こって業績が悪化したのを機に、転職を考えるように。
次は、面白いサービス開発をゼロから手がけたいと強く思いました。

自分の希望が叶えられそうなベンチャー企業を探していたところ、スパイダープラスのことを知ったんです。
当時は、断熱工事の施工がメインだったんですが、新たにIT事業を立ち上げて動き始めた頃。

「建設業界をITの力で変えていきたい」というメッセージを発していて、「何とかしていきたい!」という情熱を感じました。

また、当時登場したばかりのiPad向けのアプリ開発と聞いて「経験者がほとんどいない開発にスタートから携われる」とワクワクしていましたね。
2011年に入社した当時の開発担当者は、現CTOの増田さんのみで、私が2番目のエンジニア採用でした。

開発時もリリース後もトライ&エラーの連続。改善を重ねた日々

――現在の業務内容について教えてください。

技術開発部の第一チームに所属し、『SPIDERPLUS』の基本機能(図面や画像・情報の一元管理)の開発を担当しています。

現在は、「オプション機能として提供している2つの機能を連携して使えるようにしたい」というお客様の要望をもとに、改修を進めているところですね。

――2011年入社ということは、『SPIDERPLUS』の開発がスタートした時期ですよね。立ち上げ時ならではの苦労も多かったのでは?

思い返せば、いろいろあります・・・。
当時はiPadが初めて世に出た頃で、アプリ開発のノウハウを調べても日本語での有益な開発情報が本当に少なくて。
情報収集にはかなり苦労しました。
英語で検索して海外の情報を探し、必死に読み解いてヒントを得ていましたね。

何とか『SPIDERPLUS』をリリースした後にも大きなトラブルが。
「写真を取り込んだら重すぎてWebブラウザがフリーズしてしまう、これでは使い物にならない!」とお客様から何件も電話がかかってきたときには本当に焦りました。

機能面で「どういう環境で、どのように使用されるのか」を配慮しきれていなかったことがトラブルとして出てきて、対応が後手に回ってしまったんです。
この時の失敗から、トラブル発生時すぐに対応できるように体制を整えました。

どんなサービスもそうですが、初期はどうしても品質が安定しないもの。大なり小なりバグが出るたびに修正し、改善を繰り返していました。

あとは、当時、開発メンバーが少ない中でもエンジニアの入れ替わりが何度かあったので、退職者が手がけた部分をどう巻き取るかに頭を悩ませていました。

今のように開発組織がまだしっかりとできておらず、それぞれがそれぞれの考えのもと開発に取り組んでいたので、どんな意図でコードを書いたのかわからないことも多く・・・。
そのたびにプロジェクトが進まなくなってしまうので、なかなか大変でしたね。

――色々大変だったんですね・・・!さまざまな経験をされてきた稲垣さんですが、スパイダープラスの仕事で、どんな点が面白いと感じていますか?

知らないことを知っていく過程が、何よりも面白いです!
私のソフトウェア開発のキャリアは、『SPIDERPLUS』開発の歴史と重なっていて、ほとんどゼロから始めたことばかりなんです。
最初は全くわからなかったことでも「好奇心を持って調べてやってみる」を繰り返して、少しずつ体得して、気づけばかなり詳しくなっている。
それが楽しいんですよ。

こうして前に進んでいけるのは、やはり「お客様に求められている」からこそなんですよね。
「こんな機能が欲しい」という希望に対して、「何とか応えたい」と思うのが開発者の原動力になっていて。

学生時代もソフトウェアについて学びましたが、今思うと「やらされている」感覚で本当の意味で面白さがわかっていなかった。
お客様の声を聞きながら、自社サービスを作り出すこの仕事に向き合ううちに、その面白さに気づけたんです。

組織全体の効率を考えて、作業しやすい環境づくりへ

――仕事で心がけていること、工夫していることは何ですか?

『SPIDERPLUS』の初期から7~8年のアプリ開発は、ほぼ1人で全部やってきたのもあって、私には周りの状況を考えず独善的に動いてしまうところがあったと思います。

しかし、メンバーが増えてからは、組織で仕事が効率的に回る方法を考え、個々が作業しやすい環境を作ることに目を向けるようになりましたね。

実際に、テスターに渡す前の開発データのアプリインストールを自動化するシステムを提案し、導入したことがあります。
以前は、各エンジニアが手動でやっていて、かなり煩雑な作業になっていたんですが、効率化することができました。

――技術開発部は、今ではメンバーも増え30人ほどのチームに。少人数でやっていた頃との違いはどんな点ですか?

様々な知識・スキルを持った人が入社するようになって、話していて勉強になることが多いですね。

ずっと同じメンバーだけで開発を続けていると、知識の新陳代謝が起きにくくなるもの。
でも、幅広く多様なメンバーが次々に加わっていることで、社歴が長い私にとっても、今も新鮮で刺激的な環境になっているのを感じます。

建設業界を変えるイノベーションの担い手を目指して

――最後に、今後の目標について教えてください!

『SPIDERPLUS』は、iOSアプリとWebサーバーの両輪のシステムで、現在はそれぞれの領域で分かれて開発をしています。
まずはアプリ側で開発を行ってから、Web側に連携して開発する流れです。

私は、これまでアプリ側しか携わってこなかったのですが、今後はWeb側にも関わり、両方の視座を持って、全体の質を上げていく開発をしていきたいです。

また、私は「技術イノベーションを通して、人々の生活がどのように変わるのか」にものすごく興味を持っていて。
例えば、iPhoneが誕生した前後では生活は大きく変わりましたよね。

『SPIDERPLUS』も規模こそ違えど、建設業界の働き方を変えられることにやりがいを感じています。
ここ数年でユーザー数が爆発的に増えて、立ち上げ時とは全く違う景色が広がるようになりました。

さらに、建設業界を大きく変えるイノベーションとして発展させていきたい!
そんな想いを軸に、これからも頑張っていきたいと思います。

――稲垣さん、ありがとうございました!

取材協力:CASTER BIZ recruiting

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