安心して活躍するためにも人間関係構築は重要!新入社員を支える「オンボーディング施策」の紹介

スパイダープラス株式会社には、2025年3月末時点で300名を超えるメンバーが在籍し、活躍しています。
当社のほとんどのメンバーは、中途で入社しています。
転職活動中は内定を得ることや、入社することが当座のゴールということもありますが、いざ入社してみると業務はもちろん、限られた範囲の接点では見えなかった「職場の文化に馴染むこと」など、誰もが新たに挑戦していく必要があることもまた現実です。
そこで今回は、新たにスパイダープラス号の乗組員として加わった一人ひとりの心理的安全性を高め、エンゲージメントの向上へとつなげるオンボーディング施策について紹介いたします。
目次
一人ひとりの早期立ち上がりを組織として支援する!オンボーディング担当者が語る実施背景
当社では、これまでのご経歴やご本人のキャリア志向などにかかわらず、早期に活躍するまでにはハードルがあると考えています。
ゼロから人間関係を構築したり、組織の文化や自らの業務・役割に対する理解を深めたりすることが必要ではないでしょうか。
「オンボーディング」は早期に新入社員の皆さんが活躍できるよう、組織として支援する 仕組みです。
オンボーディングという言葉自体は、飛行機が空港に到着してから飛行機に乗り込み、離陸するまでの一連の流れを指します。
会社組織におけるオンボーディングは、新たに加わった一人ひとりが会社に対する共感やマネージャー・同僚たちとの信頼関係を構築し、安定飛行に入ってから当人が活躍できるための一連のプロセスです。
新入社員は、スムーズにオンボーディングが進むことにより、会社や事業への共感を深めた上で早期に活躍できるようになります。
その中で帰属意識も高まり、さらなる活躍と組織への定着が相互に好循環を生み出すことができると当社では考えています。
オンボーディングのポイントは3つ!基礎知識の習得、所属部門とHRとの連携、同期入社どうしの横のつながり
中途入社の方が活躍するまでには特有の大変さがあります。
社内の人間関係を構築し切れていない段階で、早期に成果を出すことを求められる傾向にあることはその一例です。
一方で、成果を出すためには業界理解や、社内外の関係者との関係構築も重要です。
そのため、スパイダープラスのオンボーディング施策では、一人ひとりが安心して活躍できる土壌づくりを目的に、大きく3つの取り組みを行っています。
オリエンテーションで事業、基礎的な業界理解の習得を目指す
スパイダープラスでは建設業を主な対象に事業を行っています。
中には建設業出身のメンバーもいますが、建設業未経験で入社するメンバーが多いです。
それに加えて、様々な経験・知識を持って入社していることもあり、BtoBのSaaS事業についても全員が経験して理解しているわけではありません。
入社時に3日間を費やして行うオリエンテーションではスパイダープラスの来歴に加えて、顧客の主要層を占める建設業界理解やSaaSビジネス理解のためのレクチャーやワークショップを通じて、全員が同じように基礎知識を習得することを目指します。
なお、この時のレクチャー内容は入社後にそれぞれが業務を通じて叶える理想像から逆算して設計しています。
建設同様、何事も基礎は重要です。
業界理解編では建設業界で実際に働いた経験を持つ社員が自らの体験も交えて話します。
個人の経験に根ざした、よりリアルな情報を得ることによって、現場にいないと実際にわからないことについても具体的な想像を促します。
配属部門とHRが連携した定期面談の実施
スパイダープラスでは全社員が隔週で上長との「1on1」面談を行う制度があります。
中途入社直後1ヶ月目は、上長と4回、指定の内容で面談が行われます。
加えて入社から1ヶ月後と6ヶ月後にはHRとの面談が行われます。
これらにより、新入社員の皆さんの配属部門とHRが連携して、組織として早期活躍を支援します。
上長自身が新入社員であることも珍しくありません。
マネジメント層に対しても同様に支援し、新入社員自身が組織に支えられながら部門を率いることができるよう、HRとの連携のもと施策が行われています。
同期とのつながり形成
スパイダープラスでは、同期入社した社員が横のつながりを形成することを重視しています。。
全国に営業拠点を構えるようになった現在でも、入社時には全員が東京本社に集まってオリエンテーション期間を過ごします。
配属後はオフライン・オンラインの同時開催で「同期振り返り会」を開催しています。
職種や配属が異なる同期社員と、どのような業務に従事し、どのような手ごたえを感じているか、業務を通じて新たに学んだことや気づいたことを共有し、意見を交換します。
こうして相互の役割や価値を理解し、認めあいながらさらなるスムーズな業務遂行を可能にすることが主な目的です。
入社から時間があまり経っていない段階でも同期の横のつながりを活用して、それぞれの上長やメンター的役割の社員にも相談しやすくなるのは大きなメリットです。
オンボーディング期間中の特典!ウェルカムランチ制度
スパイダープラスでは「ウェルカムランチ」制度を用意しています。
新入社員が部門を問わず先輩社員を誘って休憩時間に一緒に食事に出かける際、会社が費用を負担します(※上限あり)。
当人が声をかけて制度を活用するために、先輩社員たちは声をかけてもらいやすくあることがとても重要でもあります!
「声をあげれば追い風を吹かせてくれる」オンボーディング真っ只中の社員の声
BPOチームで活躍中の鈴木さんは2024年10月にスパイダープラスに参画しました。
入社半年の定期面談を控えた鈴木さんと上長の半谷さんにオンボーディング制度の最中に感じていることをインタビューしてみました。
BPOチームに参画した経緯を教えてください。
鈴木さん:応募当初は顧客にSPIDERPLUSのプロダクトを提供する 営業職にエントリーしたのですが、面接の途中でこんな役割があるよ、と示されたのがBPOチームでの仕事でした。
私の経歴だけではなく、面接の途上で適性を見出してくれたことが現在のキャリアへと繋がっています。
現在は既存顧客を主な対象としてBPOサービスの営業活動を担当しています。
過去に建設業での就業経験やSaaSビジネスに携わったことがありましたか。
鈴木さん:ありません。前職は不動産業界にいたので、少し重なる部分があったのと、転職活動中にも個人的に調べていたことが色々ありました。
ただ、実際に入社してすぐに行われたオリエンテーションでスパイダープラスの事業内容や、お客様の置かれた状況について、建設業での従事経験もある社員が熱く語るのを聞いて、改めて市場規模の大きさを知ることができましたし、SaaSの仕組みも、よりよく理解することができました。
オリエンテーション以後はどのように過ごしていますか。
鈴木さん:入社4日目からチームに入りました。
BPOサービスは既にSPIDERPLUSを導入済みのお客様に対して、操作をより効率的にするための事前準備代行を中心に提案します。
そこで、他部署とも連携しながら機能を新規営業がお客様に説明するようなレベルで覚えて、私自身も説明できるようになることを目指して、作業内容をひと通り学んでいきました。
上長の半谷さんから見た鈴木さんはどんな方ですか。
半谷さん:鈴木さんはとても明るい性格でコミュニケーションに長けていますし、自分から進んで人とのつながり、ネットワークを広げようという姿勢がとても素晴らしいです。
お客様たちが毎日建設現場で直面する課題は、SPIERPLUSが活用されているからこそ、新しいものが次々と出てきます。
業界経験の有無を問わず、新たな課題に対して前向きに捉えて取り組むことが重要ですが、鈴木さんはそういう点でも進んで行動できる方ですね。
オンボーディング期間には同期とのつながりが何かと重要ですが、同期振り返り会などで業務に役立っていることはありますか。
鈴木さん:私の場合は同期入社が4名いて、振り返り会でまずは自分自身が発表するために、担当業務やそれを通じて身についたこと、課題を明確に言葉にする機会を持てたのがとても有意義でした。
また、他の業務の同期たちの発表を聞いて、他部署の動きを俯瞰的に把握することにも繋がりました。
BPOチームとSPIDERPLUSプロダクトの新規営業、既存営業、カスタマーサクセスや開発などなど、会社の中にある様々な役割がどう関わってお客様とお付き合いを続けているのかを理解することができました。
BPOサービスの営業と一言で表現しても、私ひとりで完結することではなく、多くの役割との関わりの中で価値を持っていくことがほとんどです。
そのためにも、目の前の自分自身の担当領域にとどまらずに広く事業やお客様の課題について捉える機会を持ったことは、以後の業務遂行でも貴重な資源になっています。
オンボーディング期間の様々な施策を通過しながら活躍する姿を、半谷さんはどのようにご覧になっていますか。
半谷さん:鈴木さんは社内外との旺盛なコミュニケーションから沢山のことを学んでいて、こちらに何か質問する時はいつも内容が具体的です。
単に与えられた業務をこなすだけではなく、業務を通じて新たな提案をして、実際に動いてくれたこともありました。
どんな提案をしたのですか。
鈴木さん:BPOサービスについてお問い合わせ機会を増やすためのランディングページを設けることです。
スパイダープラスには営業機会拡充の役割を担う営業企画部門がありますが必要性を伝えることで理解を得ることができ、担当を任せていただくことができました。
それは素晴らしいですね。
まもなく入社から半年が経過し、オンボーディング施策は一旦終了の予定ですが、こうした仕組みについてどう感じていますか。
鈴木さん:会社のサポートが常に感じられるのはとても心強いです。
スパイダープラスは自分から声をあげると、そこに追い風を吹かせてくれる組織だと思っています。
その時も孤軍奮闘するのではなく、同期の横のつながりや、同期を介して彼ら自身の上長やメンターに相談も気軽にしやすいですし、見つけたチャンスを形にしやすいと感じています。
BPOチームは人数が増加中で、働き方も出社やリモートなど、多様ですね。
オンボーディング施策が円滑な業務遂行に影響していることはありますか。
半谷さん:あります。私自身がBPOチームに入った頃はまだ社内の一角に3人が肩を寄せ合うようにして業務に取り組んで、何かあったらすぐ隣にいるチームリーダーを頼っていました。
現在は人数も増えたので、常に一緒にいられるわけではありません。
また、お客様の課題も多様化しているので、提案を通じて何かを解決するには、他部署に掛け合って共に取り組むことも不可欠です。
新しくチームに加わった社員も、会社のサポートを感じながら自走できますし、業務の質を保つことに直結していると思います。
万が一失敗することがあっても、取り組み内容を一緒に眺めて改善点を見つけてサイクルをまわすことができています。
チーム内でも、日常の業務遂行に際してコミュニケーションをとても大切にしており、例えば毎日夕礼を行い、その日の不明点はその日のうちに解決するようにしています。
会社のサポートがあることは、より大きな括りでのコミュニケーションスキームの形成にもものすごく大きく影響しているように思っています。
この先どのように成長していきたいですか。
鈴木さん:自身に求められる内容を、期待値を超えていきたいと考えています。
今度は私自身が後輩社員を迎えることも増えると思いますが、スパイダープラスはチャンスがあふれていて、それを自ら拾い、主体的に動こうとする人を支援する組織です。
発展途上のことも沢山あると思いますが、それすらも自分自身が事業を作っていくことだと思うんですよ。
それに、スパイダープラスで働いている人たちは、人の数だけそれぞれに異なるバックグラウンドを持っています。
業務以外の雑談でも、その人たちの人生経験を感じる瞬間は一人の人間としていつもよい刺激です。
半谷さん:私が入社した頃から2年ほどで会社では様々な制度が整っていきました。
ただし、それらはいずれも発展途上で、整っていない部分がまだ沢山あります。毎日の業務は前例のないことだらけです。
そうした発展途上にあることを前向きにとらえて、楽しんで動けること、そのために素直な姿勢で自分は何ができるか行動する方と、これからもチームを進めていきたいと思います。
ありがとうございました。
まとめ
スパイダープラスが取り組む事業、建設DXには決まった正解の姿がありません。
建設現場が一つひとつどれも異なるものであり、現場で働く一人ひとりも異なる人間であり、そこで生まれる課題もまた同様です。
そうしたお客様の情勢と共にある私達の組織もまた、毎日が決まった正解のないことの連続です。
こうしたことを前提として、働く一人ひとりを組織として支える施策をスパイダープラスでは推進しています。
異なる存在が居合わせることは、物事に対する視点を多様にすることでもあり、それ自体が私達にとって強みです。
その強みをさらに大きく昇華させるためにも、オンボーディング施策で一人ひとりの早期活躍を支える取り組みはまだまだ続きます。
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