大切なのはコミュニケーション!主体性をもって、顧客を理解し、技術を磨く

皆様こんにちは。
今回はスパイダープラスで開発組織を率いる紙岡保さんのインタビューをお届けします。

スパイダープラスは自らの現場作業で感じた疑問をきっかけに建設DX事業を始め、2011年9月からはSPIDERPLUSをお客様の声とともに作り上げてまいりました。

60兆円、70兆円とも言われる市場規模を誇る建設業の課題に対し、エンジニアとしてともに向き合い支えることには一体どんな価値があるのでしょう。

紙岡保さん
紙岡保さん
スパイダープラスVPoE、開発二部部長兼システム運用部部長
建設業への従事経験やテック産業の経営などを経て、2022年よりSPIDERPLUSの開発を率いている。

建設業に対し、エンジニアとして提供する価値

普段どんなことをしているのか簡単に教えてください。

紙岡さん
紙岡さん
スパイダープラスではVPoEと、開発部門のうち2部門を兼務で率いています。

自分自身の部門を管理する以外に、開発部門内のチームを横断するためのコミュニケーションや、今年から始めた技術ブログのレビュー、そして入社応募をしてくださった方との面接も重要な役割です。

紙岡さんはスパイダープラスに入社してから顧客理解を通じて開発組織を率いていますね。ご自身の経験を踏まえて、建設業の課題をどのように見ていますか。

紙岡さん
紙岡さん
建設業は図面、写真、報告と、扱うものの量が多いです。
また、現場での移動距離は長く、例えば事務所から建設現場まで歩いて片道30分かかることは珍しくないですし、何かにつけて時間をとられてしまうことがたくさんあります。

ノンコア業務の量が多い分、時間もとられがちなことが課題ですね。
スパイダープラスは建設業界を主な対象としていますが、エンジニアとして働くことによって、現場の課題に対してどんな価値を提供できると考えていますか。

紙岡さん
紙岡さん
先ほど挙げた課題に対して、デジタルツールを投入することによって現場の仕事が一気通貫で出来るようになり、その結果としてコア業務に集中できるようにすることです。

例えば工事写真の撮影は一日に100枚以上撮ることも珍しくありませんが、現場巡回から事務所に戻って写真の整理に忙殺されるのではなく、SPIDERPLUSを活用することによって、写真整理は撮影したその時点で現場で完結させることができるようになります。

現場でおこなう作業がなるべくその時点で完結できるようになれば、忙殺されてきた時間を他のことに使うことも可能になりますね。

紙岡さん
紙岡さん
そうですね。SPIDERPLUSなど、デジタルツールを投入することによって、これまで間に抱えていた作業を可能な限り省くことが出来るようになり、現場でしかできないことに時間とエネルギーを傾けることが可能になれば、仕事の質をさらに高くすることができるようになります。
そこを技術的に支えていくのがスパイダープラスでエンジニアとして働く価値だと思います。

時には現場に足を踏み入れることも 顧客理解という課題

スパイダープラスのエンジニアは机の上だけではなく、実際の建設現場を訪ねて歩くこともありますね。

紙岡さん
紙岡さん
そうですね。スパイダープラスでは顧客理解を部門問わずものすごく重視しています。
建設現場の課題について、耳で聞くだけなのと、自分自身が足を運んで歩いて実感するのとでは理解が全く異なってきます。
例えば事務所と現場との往復が大変、ということをひとつとっても、実際の大変さを自分自身で感じることは顧客理解を大きく違えてきます。

実際に工事が進行中の現場を訪問することはどのようにして行われることが多いのでしょうか。

紙岡さん
紙岡さん
大きく2つのケースに分かれて、1つは見学会が開催されるパターンです。
お客様のご厚意で声をかけていただきます。
もう1つは志願です。
チームまたはエンジニアが自ら「現場に行きたい」と声をあげることでお客様のご理解を得て成立します。

志願するパターンもあるのですね。
スパイダープラスで活躍しているエンジニアの課題意識の強さを感じます。

紙岡さん
紙岡さん
建設業は巨大な市場で、建設DXはまだまだ成長ポテンシャルが大きいです。
そうした状況に対して、現場の課題を自分自身のこととして捉え、主体性をもって日々の仕事に反映させていく姿勢はとても重要です。
スパイダープラスには建設業出身の社員が少なくないのですが、自ら現場を見て顧客の課題を実感するだけではなく、エンジニアが勉強会を主催して顧客理解を深める取り組みなども積極的に行われています。

技術発信を始めた手応えについて

スパイダープラスではこの2年で技術カンファレンスへの協賛や出展が増え、2024年からはエンジニアたちが交代で記事を書く「技術ブログ」も始まり、技術発信の取り組みが始まりました。手応えを感じることはありますか。

紙岡さん
紙岡さん
カンファレンスで声をかけてもらえることが増えたり、ブログもほぼ毎週更新していますが、記事に対する反響が増えてくることなどから少しずつ手応えを感じることが増えてきました。
面接でお会いした方に「ブログ読みました」などと言ってもらえると嬉しいです。

カンファレンスでは特に、直接声を聞くことができるのもまた貴重ですね。
SPIDERPLUSというプロダクトに対する反響にはどのようなものがありますか。

紙岡さん
紙岡さん
何と言ってもS+BIM(※BIM:Builduig Information Modelingの略で、現場を3次元でモデル化し、部材などの属性情報も付与できるもの)に対する反響が大きいです。
画面の中で実際に動く様子を見るのはエンジニア心を刺激されるものです。
動くものを自分の手で作ることができることや、S+BIMのリアルタイム同期などによって現場の合意形成の合理化など、課題解決に寄与できることを知るのは、頭で理解するのを超えた魅力があるのだと思います。

コミュニケーションの大切さ

カンファレンスやブログは一方的な発信というだけではなく、受け手の反響も施策が成立するためには重要な、コミュニケーションと言えそうですね。
スパイダープラスのエンジニアたちは、普段どのようなコミュニケーションスタイルが多いでしょうか。

紙岡さん
紙岡さん
Slackでのコミュニケーションがとても活発です。
働き方は出社する人もいますが、オンラインで在宅勤務の方も多いです。
スパイダープラスでは柔軟な働き方の制度があって、それぞれが成果を発揮しやすい方法を選ぶことができるのです。
離れていて姿が見えなくても、Slackで活発にコミュニケーションをすることによって仕事を円滑に進めることができます。
それに、コミュニケーションがきちんとできることは顧客理解や現場理解のためにも重要です。

エンジニア組織として、働きやすさを支える仕組みにはどんなものがありますか。

紙岡さん
紙岡さん
まだ取組の途上ではありますが、現場のことではテストの自動化、キャリアの面では仕事のグレードとジョブディスクリプションの整備が挙げられます。
まだまだ取り組むべきことの余地は大きいと思っています。

開発組織を強く、良くするために

スパイダープラスの開発部門は2024年の10月に大きく再編されました。
その背景について教えてください。

紙岡さん
紙岡さん
以前の開発組織はプロジェクト型で、PMがそれぞれにいる体制でした。
プロジェクトが終わるとチームは解散してしまうので、その後も続くメンテナンスの課題がありました。
SPIDERPLUSというプロダクトのことを考えてみると、維持管理はとても重要なため、組織のあり方を変える必要があったのです。
そこで、オーナーシップ型の組織に変えました。
従来の組織体制では、技術の意思決定をもう少し明確にすることもまた、課題でした。
そこで、プラットフォーム開発部を置くことによって、開発全体を横櫛で見る役割を明確化しました。

新たな体制によって、プロダクトをさらに良いものにしていくことができそうですね。
当面の課題としては何がありますか。

紙岡さん
紙岡さん
もっと多くのエンジニアに入ってきてほしいです。
やりたいことがたくさんありますし、良いプロダクトを作るためには開発組織自体が強いものであることが必須です。
企画段階から積極的に参加をし、ビジネスの成功のために必要なことをもれなく実行できる組織でありたいです。
そのためには顧客理解に努めて、自分自身の技術の引き出しを豊富に持ち合わせて適用していくことが必要です。

ビジネスの成功とは何を指しますか。

紙岡さん
紙岡さん
「圧倒的なスピードで顧客の潜在的ニーズに応えることより早く、質高く、使われることによって満足してもらえる」ことです。
私自身VPoEとして社内でエンジニアたちと向き合って思うことなのですが、スパイダープラスで活躍が目立っているエンジニアは皆、大きく3つの要素を持っています。
主体性があり、顧客理解につとめていて、自分自身の技術を磨いていこうとする意欲があることです。
建設業という巨大市場の課題に対して、前のめりで価値を提供していきたい方にたくさん来てほしいです。

ありがとうございました。

※紙岡さん執筆ブログ記事でもスパイダープラスの開発組織について紹介しています
ぜひご覧ください。

Recent Posts最新記事

2024.11.12

大切なのはコミュニケーション!主体性をもって、顧客を理解し、技術を磨く

皆様こんにちは。 今回はスパイダープラスで開発組織を率いる紙岡保さんのインタビューをお届けします。 スパイダープラスは自らの現場作業で感じた疑問をきっかけに建設D ...

2024.08.22

女性部長対談:メンバーの自己実現をサポートするためにもお互いを知ることは重要!

皆様こんにちは。 今回は2024年7月にスパイダープラスとして初めて、女性で部長に就任した2人の対談をお届けいたします。 スパイダープラスでは社員一人ひとりの ...

2024.08.09

顧客とともに社会課題を解決!社員総会実施レポート

スパイダープラス株式会社は、7月19日(金)に社員総会を実施いたしました。 この日は全国から社員が東京本社に集結し、午前中にはもう社内中の席という席に誰かが座ってい ...

Career採用情報

私たちは建設Techを推進し、
世界を変革するサービスを
「共に創造する仲間」を募集しています。

read more

SHARE