お客様と一緒に、建設業界の未来を創る。「建設×IT」の第一人者がエバンジェリストとして活動する意義

こんにちは! 建設現場のDXサービス『SPIDERPLUS』を開発・販売するスパイダープラスの採用広報の山崎です。

SpiderPlusは、2023年1月にセールスグループの体制を刷新。これまで長年にわたり第一線で活躍してきた倉邉 幹人さんを当社初のエグゼクティブエキスパートとして、建設DXでは例をみない「エバンジェリスト」の役割に任命することとなりました。

会社の創業期に入社し、現場作業から施工管理にも携わってきた倉邉さんは、「長年、建設業界のお客様とご一緒してきたからこそ自分に伝えられることがあるはず」と語ります。エバンジェリストとしてどのような活動をしているのか、仕事の醍醐味について聞きました。

▶︎倉邉 幹人人材派遣のエージェントなどを経て、2000年に現在のスパイダープラスの前身となる会社へ参画。入社後は現場作業から施工管理を経験後、2011年から営業職として従事。現在はエバンジェリストとして、展示会での登壇や全国を飛び回っての営業活動、講演を行う。社内への業界教育、年々増えている協会への登壇などにも携わっている。

※所属部署・役職など、記事の内容は取材時点(2023年2月)のものです。
※本記事では会社名を「スパイダープラス」、サービス名を『SPIDERPLUS』と表記をしております。

現場が抱える負荷の解消を。
お客様へ価値を届けるためにこだわっていること

——倉邉さんは、2000年にスパイダープラスへ入社されました。まだ『SPIDERPLUS』というサービスが誕生する前だったんですよね。

スパイダープラスは、もともと保温断熱工事の請負事業からはじまった会社です。当時は代表の伊藤も現場に出ていて、私も入社後10年ほど、建設現場に携わっていました。その後、工事の請負や作業員の派遣業務から本格的にエンジニアリング事業(注1)に乗り出したタイミングで、営業も担当することになったんです。

IT事業を立ち上げて『SPIDERPLUS』が軌道に乗るまでは、何回か事業転換も経験しましたが、会社の成長と共に自分自身も変化していけるのが楽しかったですね。スパイダープラスのとてもいいところだと思いますが、任せてくれる環境があるからこそ、今までさまざまなことに挑戦できました。
※注1 「エンジニアリング事業」:創業時から続いていた熱絶縁工事の部門。2022年、Armacell Japan社に事業譲渡。

——2011年に『SPIDERPLUS』がリリースされてからは、担当業務が大きく変わっていったのではないでしょうか?

そうですね。当時の営業は私ひとりだったため、まずは『SPIDERPLUS』を建設業界のお客様に広めていく必要がありました。ですがその頃は、「DX」という言葉もまだ知られていなかった時期です。お客様先へ商談に行っても、「タブレット端末を持っていない」という理由で導入が叶わないことも多く、なかなか前途多難でしたね。

ただ、私自身も建設現場の仕事を経験していたので、紙の図面を持ち運ぶ手間やアナログ作業の煩雑さは身にしみて理解していました。省ける手間を多く抱えた現場の仕事が、『SPIDERPLUS』によって業務削減できれば、必ずお客様のお役に立つことができる。そんな確信を持っていたからこそ、粘り強くアプローチしていけたと思います。

——どのように『SPIDERPLUS』を広めていったのでしょうか。

サービスの説明から入るのではなく、まずは「クラウドとはどのような仕組みなのか」「建設現場にタブレット端末を導入することで、どのようなメリットがあるのか」を伝えるようにしていました。これらの前提を認識いただいたうえで、初めてお客様に『SPIDERPLUS』の導入意義をイメージしてもらえるからです。
もちろん、お客様が業務で抱えている課題感やご要望もしっかりと伺いながら、私たちがどのようにお手伝いできるかを提案していきました。

大手ゼネコンのお客様がタブレットを導入し始めて、『SPIDERPLUS』がいよいよ本格的に広まっていったのが2015年頃のことです。「紙の書類をやり取りせずにタブレット上で業務が完結するのは便利だね」と、実際に喜びの声を聞けたときは、私たちが届けたかった価値が正しく伝わったと感じ、うれしかったですね。

そこからは、ご利用いただいたお客様のフィードバックをもとに、開発部門とも連携しながら追加機能の実装やサービスの改修を重ねて現在に至ります。

エバンジェリストは、時代の変化を捉え、未来を共に考える仕事

——現在、エバンジェリストとしてどのようなミッションを持っているのか教えてください。

お客様に対して『SPIDERPLUS』というサービスをお届けするだけでなく、建設業界が迎えるであろう未来に対して、どのようなことができるのかを一緒に考えるのが私の役割です。
建設業界は近頃では、折からの人手不足が深刻化していることに加え、2024年4月からは「働き方改革関連法」の法適用を機に、労働時間の削減や業務の効率化、仕事の仕方を根本的に変えるといった取り組みを進めていこうとしています。その手段としてDXを検討するお客様からの相談が増加してきています。

さらに、その先には「2025年の崖」が待っています。経済産業省が提示した「DXレポート」では、2025年までに老朽化した社内の基幹システムを刷新しないと、最大で12兆円の経済損失が起こり得ると警告されているのです。こういった少し先の未来に対しても、「今から一緒に備えていきましょう」とお話ししています。

私たちのゴールは、『SPIDERPLUS』を導入していただくことではありません。最も大切なのは、ツールによってお客様の事業にいかに貢献できるかです。長年、建設業界のお客様とご一緒してきたからこそ、業界の歴史や変遷をふまえたうえで、お客様の課題解決に伴走したいと考えています。

また、セールスや広報、開発部門など社内のさまざまな部署と連携を取りながら『SPIDERPLUS』の提供価値を最大化させることも、重要なミッションの一つです。

——社内の他部署とは、どのように関わっているのでしょうか?

たとえばセールスに対しては、お客様へのアプローチ方法や提案内容のブラッシュアップなど、日々の営業活動におけるさまざまな相談に乗っています。

開発部門とは、新たな機能を開発するときにコミュニケーションを取ることが多いです。これまでお客様から伺ってきたご要望や自分なりの見解をもとに意見を出したり、お客様へヒアリングをさせていただくために間に入ったりしています。

建設現場の仕事と一口に言っても、基礎工事、内装・外装工事、電気工事など、実際はさまざまな役割の方々が協働して一つの建物を作り上げています。それゆえ、今回開発中の機能ならどの役割の人が主に使うのか、想定ユーザーを見極めるのも開発において大事なポイントです。こういった場面でも、これまで培ってきた建設現場での経験や、お客様とのつながりが活かせていると感じます。

——倉邉さんが感じている、エバンジェリストという仕事の面白さや醍醐味はどんなものでしょうか?

お客様に、パートナーとして頼っていただけたと感じられる瞬間が何よりも嬉しいですね。

『SPIDERPLUS』のお客様は建設現場の方々が多いのですが、最近では土木や建材物流など、隣接する業務領域についてのご相談もいただくようになりました。今後、SpiderPlusが新たな事業や提供価値を創出する良いチャンスにつながっていると感じます。

また、これはセールス時代から変わらず取り組んできたことですが、お客様からサービスの活用方法やご要望を伺うことで『SPIDERPLUS』の新機能につながったケースも数多くあります。まさに、お客様と一緒にこのサービスを育てていると言えるでしょう。

SpiderPlusが掲げる「&Co.」の精神を体現できているのは、この仕事の楽しさや意義につながっています。

培ってきた経験を、お客様と業界全体に還元していきたい

——これまでお客様と共に歩んでこられた倉邉さんですが、改めて建設業界に対する想いを聞かせてください。

2011年に『SPIDERPLUS』をリリースして以来、お客様の声を聞きながら、さまざまな支援をさせていただきました。私自身も「建設業×IT」の領域において長く経験を積み重ねてきたという自負があります。
今では、ありがたいことに建設業界の方々に向けて情報提供を行ったり、セミナーに登壇させていただいたりする機会も増えました。私の持っている知見がお客様のお役に立つなら、こんなにうれしいことはありません。

ビジネスにおけるデジタルの活用は、ペーパーレス化、IT化、ICT化、DX……などと、時代によって呼び方こそ変わっているものの、その本質は変わりません。それは、業務の生産性を向上させ、現場の課題を解決することです。

お客様に「業務がラクになった」「『SPIDERPLUS』を導入して良かった」とご満足いただけるように、引き続き努力していきたいですね。そして、一緒に未来を創るための議論ができたらと思います。

当社では「転職活動への一歩が踏み出せない」という方や「エントリーするか悩んでいる」という方にも、選考なしの個人会社説明会としてカジュアル面談を実施しております。
コーポレートサイトより、ぜひお気軽にお問い合わせください! ご連絡を心よりお待ちしております。

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