テクノ工業の現場技術職が語る、ムダなく働き成長できる楽しさとは

2025年、沖縄市の設備工事会社「テクノ工業」に導入事例インタビューを行った際、法適用による時間制限があるからこそ「SPIDER+を積極的に活用して、限られた時間で質の高い仕事をする」という前向きな士気の高さが大変印象的でした。
デジタル機器操作に慣れた若手人材は、自らウェビナーなどで機能や操作方法を習得し、それを現場の工事関係者に広めたり、時には先輩にレクチャーしたりするなど、「自ら学び、広げる」動きを自然に起こしています。
この、若手が能動的に技術を習得・共有する姿勢もテクノ工業の特徴です。
今回は同社の人材育成の考え方を伺うとともに、段取りとIT活用でムダを減らしながら若手が早い段階から「考えて動く力」を身につけていく風土について、所長クラスの徳村さん、現場を支える比嘉さん、入社間もない新垣さんの3人にお時間をいただき、その背景についてお話を伺いました。
お話
「テクノ工業は野球部みたいな体育会系のいい文化がある」と語る業界3年目。
「尊敬する頼れる先輩で、飲みに行くとよく大笑いします」とは新垣さん・比嘉さんの弁。
1年、3年、5年。現場技術職の成長とキャリアパス
単刀直入に伺いますが、貴社で一人前の人材というのはどういう状態を指しますか。
テクノ工業での一人前とは、作業所長ができる状態を指します。
具体的には、段取り、図面作成、行政の人も含めた打ち合わせ、原価予算管理、安全品質面を含めた工事に関する全てのことを下の人達に指示できる能力が必要です。
理想としては、1年目は工事写真を中心に周りの人間としっかりコミュニケーションをとって信頼関係を築いていくこと。
3年目から少しずつ業務範囲を広げていき、4年目で現場の担当や代理人ができるようになることです。
早い段階から「現場を動かす側」へ近づいていく、というイメージでキャリアパスを想定しています。
経験を積んでいき、5年目以降は求められる技術が変化します。
設備工事の専門的な知識や技術力に加えて、工程に応じた仕事の発生を把握し、資材発注ができるようになる必要があります。
さらに立場が上になると、設計や施主との打ち合わせで変更が生じた際に、お金も含めて対応し提案していく力が求められます。
この調整と提案の役割を5〜6年目で担えるようになるのが理想です。
1年目の実際―品質管理と効率的な段取りの秘密はSPIDER+の活用
新垣さんは2年目が始まったとのことですが、現場でどんなお仕事をしていますか。
私は建設業界に入って1年目が終わったばかりです。主な役割は工事写真の撮影や整理です。
写真の撮影はもちろん現場で行いますが、実は現場に行く前に事務所で準備できることが多いです。
事前にできる準備を済ませて、事務所でできること、現場でしかできないことを区別し、あとはそれぞれをどれだけやり切るかが効率よく働くポイントだと気づきました。
写真を撮る際は、作業状況や手元の施工、作業手順、使った道具、黒板の文言などが合っているかを確認します。
撮るべき場所が図面上の狭い範囲に固まっている場合、アイコンが重なると一目で把握することが難しくなります。
そこでアイコンを置く場所を少しずらしたり矢印を使ったりと、見た瞬間に分かる工夫をしています。
入ったばかりの頃は徳村さんに写真の撮り方を注意されたことがありました(笑)。
次第に自分で考えながら撮るようになり、先輩たちなど、他の人たちの撮り方も見て、より良い工事写真について自分自身で考えられるようになりました。
「何を撮るか」「どう撮れば証拠として成立するか」を徹底すると、1年目でも現場全体の流れが見え、次に何をすべきかが分かるようになり、工事全体を意識できるようになっていきました。
効率的な働き方には「常識を疑う」ことも時には必要!
安全・品質のためにできること
この「段取り」を重視する考え方は、SPIDER+の活用にも通じます。
昨年の導入事例インタビューでは「SPIDER+活用を極めろ」と仰っていましたが、操作以上に、現場の手戻りを減らし、チームで進めやすくする「準備」に鍵がありそうですね。

例えば最近実施したものだと、点検口が約200箇所ある現場で一人で写真を撮るのは大変です。
そこで、みんなで図面情報を共有しながら撮影します。
担当ごとに場所を決め、水出しがどこまで入っているかを図面に書き込んで共有すると、写真を効率的に撮っていくことができるし、上の人たちもどこまで終わったか把握できます。
施工図をiPadに入れて持ち歩き、現場で回答できるようにすること、何百もある写真でも図面上で整理できるようにすることが重要です。
「なるべく早く帰る」を実現する鍵も、この段取りを前に寄せる具体的な工夫にあります。
段取りをきちんとすることで、図面も写真もあらかじめ準備しておけば、現場で10分かかる作業が施工も含めて5分で終わります。
現場ではムダなことをしないようにしたし、させなくなりました。
昔は一箇所を複数個所から撮って選ぶのが手間でしたが、観察力を発揮して事前準備など、段取りも整えておけば最初からキレイに撮れるようになっていきます。
「今までは何枚も撮っていた」など、古くから伝わることにはメリットもありますが、常識を疑い、「本当にこれは必要か」と考えることも必要です。
ムダを減らすことで、現場での判断やコミュニケーションも丁寧になり、結果として安全・品質を確実にクリアしつつ、終わらせることに集中できるようになります。
成長に必要な資質とコミュニケーションの秘密
若手に「任せる」ことで自発的に成長を促す一方で、「見てもらえている」ことが伝わるのも、お互いに育成のカギになっていますね。
日報などの形式で今日一日したことの報告まではさせません。
その代わりサーバーに保管されたSPIDER+の写真やメモを見て、どこで何をしたかを把握し、その中で翌日にアドバイスしたりもします。
また、チーム内では固定の先生役を作るのではなく、助言し合いながら現場ごとの工夫を共有する「横展開」が自然に起きています。
工事が後半になるほど、状況に応じた工夫が効いてくるからです。
成長が早い人に共通することを挙げるなら何だと思いますか。

「人と現場を観察する」ことです。
例えば新垣さんは今日のメンバーでは経験年数が最も若いですが他の人の仕事の進め方をよく見ているし、それをすぐに自分の仕事の進め方に反映させて改善しています。
比嘉さんも最初は横で教えた時期もありましたが、彼自身が他の人たちや現場をよく見て、現場のことや操作についても自発的に学んでいます。
えっ、そうですか。自分では特に変わってないと思っているけど…
自分では気づいていないだろうけど、質問の内容が具体的なものに変わってきているぞ。
最近では知識が増えてきたこともあって質問してくる頻度が減り、少しさみしく感じることもあるくらいです。
それから、建設現場では多くの人たちとの信頼関係がとても大切です。
比嘉さんは人懐っこい性格も手伝って職人さんを捕まえて「これなんねー、なんねー」と聞きながら成長して専門知識をつけているし、新垣さんも職人さんとのコミュニケーションをよく取っています。
その場で分からないことはもちろんですが、写真を撮る際になぜそうするのかを聞きます。知識がついてくると信頼関係ができてくるようにも思っています。
信頼関係ができてくるとコミュニケーションもさらに取りやすくなるんですよね。
中で働く人によるテクノ工業の推しどころは「人間関係とデジタル活用」
建設現場の仕事はプレッシャーも色々あるのですが、初めて来た時に和気あいあいとしてる会社だなと思いました。フレンドリーな人が多いし、仕事は仕事、プライベートはプライベートで切り替えができていると感じています。
余計な残業をしないようにSPIDER+を活用していて、仕事を調整して土日はもちろんですが、時々休みもとりながら効率的に働いています。
僕は元々野球をやっていたのですが、テクノ工業の人間関係や文化には野球部時代を思い出すような、すごくいい体育会系の空気があると思うんです。
コミュニケーションは仕事をスムーズに進めることもですが、ワークライフバランスにも欠かせないことです。
スポーツに打ち込んでいた経験がある人には特におすすめですよ。
柔軟なところです。実は入社した頃は金髪にしていて、今とだいぶ違う風貌だったと思います。
周りに受け入れられながら様々な経験を積む中で、信頼を得やすい人間であるために、どんなことが必要だろうと考えたり、気付かされたりしながら私自身一人の人間としてもかなり変わっていったと思います。
それからもう一つは融通のききやすい会社だということ。
現場で必要なものを買いたい時に、背景を説明して承認をもらうことができます。
特に今は社会情勢の影響もあって、工事関係者とも、会社側ともコミュニケーションを密にしていくことがこれまで以上にとても重要になっています。
工事を止めるわけにはいかないですから。
余計なストレスなく率直に話せることは技術職として仕事の品質という面にも大きく関係すると思っています。
ありがとうございました。
テクノ工業のSPIDER+導入事例インタビューはこちら
https://spider-plus.com/case/technokogyo/
テクノ工業のウェブサイトはこちら
https://www.technokogyo-okinawa.com/
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