SPIDER+で「現場の当たり前」を学ぶ。未来人材プロジェクトが拓く建設DXの即戦力育成とは

スパイダープラスは教育現場と連携し、社会に出る前からデジタルツールを活用した施工管理の実践感覚を養う「未来人材プロジェクト」を推進しています。

今回は、2025年11月に大阪市西淀川区・修成建設専門学校の土木工学科・建設エンジニア学科(各2年生)の皆様と実践した出前授業についてレポートします。

就業前に建設DXを習得する重要性

未来人材プロジェクトとアカデミックプラン

未来人材プロジェクトとは

建設業界は人手不足と若手就業者の減少に直面し、同時に品質・安全・説明責任の水準が高まっています。解決の起点を「人」に置き、学生時代から「現場で成果を出すためのスキル」を育てることを目的に、推進しているのが、未来人材プロジェクトです。

施工管理現場での基本動作である工事記録の撮影、エビデンスを残すこと、関係者間の情報伝達をデジタルで一貫させることで、現場で通用するノウハウを会に出る前に習得し、長く続く業界課題解決の一助になると考えています。

「現場で通用するノウハウ」を学ぶ教育機関向け無料ライセンス「アカデミックプラン」

未来人材プロジェクトでは、教育機関向け無償ライセンス「アカデミックプラン」を提供し、学生・教員にSPIDER+の標準機能を無償で開放しています。
現行施工管理現場での実践的なワークフローが教育過程に組み込まれ、現場で通用するDXを体得した即戦力人材を建設業界に送り込むことを支援します。

座学・実習で現場を体験

SPIDER+で着工から出来形確認まで

今回ご協力を頂いた修成建設専門学校は、明治43年に創立された 115年以上の長い歴史を持つ名門校です。

建築・土木・インテリア・造園に関する専門的かつ実践的な教育カリキュラムには定評があり、資格取得においては毎年全国平均を大きく上回る合格者を輩出することでも知られています。

朝9:00から教室での点呼に続いて、まずは座学の時間です。
この日の題材は「丁張り(ちょうはり)」で、施工前に建物や構造物の位置・高さ・水平ラインを現地に示すための仮設基準を指します。

掘削や打設の基準線・基準高さを現地で可視化し、設計通りの施工を行うための起点になり、今回の実習の対象である土木・建設エンジニア両専攻の皆さんにとって重要な基礎知識の一つです。
在校生たちは作業着姿で、安全靴を履いた状態で席にいて、井上嘉亮先生が解説する丁張りの重要性や、実践のポイントを少し緊張した面持ちで聞き入ります。

座学の後は屋外の実習スペースに移動して、いよいよ実践です。

4人1班で着工前の状況確認、木杭(きぐい)打設、施工完了、出来形確認までをSPIDER+で記録し、黒板作成機能と図面紐づけを用いて、第三者が見ても判断できる成果物作成に移ります。

現場さながらに小さな疑問もおろそかにせず、各班では声がけと確認が進んでいきます。

この日はスパイダープラスで未来人材プロジェクトを率いる社員が複数現地入りしており、彼らも各班の声がけをすぐ脇で見ながら助言をして、実践に加わっていきます。

少しでも気付いたことがあると、井上先生や周りの学生がすぐに声をかけ、誤ったことに気づくことがないまま先に進むことがないよう、学生たちは即座に修正していきます。

杭が打ち込まれていき、角度や高さが仕様と少しでも違うところがないかをチェックします。

OKの声がかかると一瞬の安堵に続いて、仕様通りの形がどんどん作り上げられていきます。

形が見えてくることは作業が完了に近づくことでもあります。
皆さんの手にも一層力が入るようです。

出来形の撮影をし、この日の実習編は一旦終了です。
始終和やかで楽しそうな雰囲気のもと、疑問点を置き去りにせずに作業が進んでいったことが印象的でした。
お疲れ様でした!

教育現場と共に明日の建設DXアンバサダーの芽を育てる

今回の授業で扱ったのは、丁張りを題材にした現場の基本動作をデジタルで一貫させる「施工管理の型」の一つです。
着工前から出来高確認までをSPIDER+で記録し、図面には電子黒板に入力した内容が加わって、紐づけされます。
こうして撮影時にその場にいなかった工事関係者が見ても状況を判断できる成果物が整えられるのです。

体験した学生に感想をお聞きしてみました。

「普段いない人たちに見られながら作業をするのには慣れていなかったものの、手書き黒板ではなくデジタルで手早くできる点は素晴らしいと感じました。
すぐそばで使い方のサポートもあり、使いやすさにもつながったと思います。」

「初めての工事写真撮影をデジカメではなくSPIDER+で行い、操作がシンプルで使いやすかったです。」

教育現場の視点

授業と実習を率いた井上嘉亮先生にもお話を伺いました。

井上先生「私が若かった頃とは違い、学生たちはカリキュラムの最初からDXを前提に学んでいます。
彼らはデジタルネイティブ世代で、デバイス操作にも慣れているため操作の習得は速いです。
学校を卒業した後で建設業界に入れば、操作方法は一通り身についているため、即戦力として活躍していくことを期待しています。

また、配属先によっては紙ベースの仕事の進め方を経験することもあると思います。
そんな時にDXを前提に学んだ人間として、先輩たちに新しい仕事の進め方をもたらす役割も担うことで、建設業界のDX推進をリードしていくことも期待しています。

現場で使える人材であるだけではなく、建設業界のよりよい働き方を自ら叶える「アンバサダー」としての役割を、学校側は後押ししたいのです。」

まとめ

スパイダープラスは工事業から始まった集団です。
自分たちの効率化を目指して始めたDXは、やがてお客様と共にSPIDER+になりました。

現場で生まれて磨かれてきたサービスを、今度は建設の明日のための人材作りの場で活かして業界課題の解決に貢献していく―未来人材プロジェクトは、その願いを実現する取り組みであり、日本各地の専門学校や職業能力開発校でアカデミックプランが活用されています。

スパイダープラスでは「未来人材プロジェクト」を今後一層広げることで、未来の建設人づくりを全国各地共に作ってまいります。


 

今回の企画をまとめた動画ではナマを声を多々取り上げています。併せてご覧ください!

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