前職が金融系のベンチャーキャピタルで、キャピタリストとして活動していた中で出会い、投資した会社の1つがスパイダープラス(当時:株式会社レゴリス)でした。
建設DX事業がまだ今ほどには盛んではなかった頃でしたが2011年から事業を始めたという経緯もあり、大手顧客からの信頼の厚さや、建設業を祖業に持つことから来るドメイン知識の強さに光るものを感じました。
営業同行などを重ねるうちに事業を牽引する役員や社員の人柄など、社風にも魅力を感じて、自らもその中に入りたいと思うようになりました。
スパイダープラスに入社した経緯をお聞かせください。
入社直後から上場実務に携わりましたね。
入社の翌月から上場審査が始まりました。実は上場実務は当時のキャリア開発で強く希望していました。
そのため、上場審査対応と内部監査、上場審査終盤から始まるIR業務に携わりました。
キャリア開発の志向として、専門性を強化したいという思いもあったこと、前職では投資家側であったこともあって、上場後はIR専任担当となりました。
2025年1月に「財務IR部」が新設され、現在はその部のシニアマネージャー(部長ポジション)に就任しています。
また、専門領域(IR)のみでなく、部門横断系のプロジェクトの企画・参画など、関わる領域は広いです。
スパイダープラスは2025年を第2の創業期と位置付けています。財務IR部として、どんな課題に向き合っていますか。
2021年3月に上場してから昨年までは、「2024年問題」に向けた先行投資期間」が経営としての戦略の位置づけ置づけだったことから、それを軸としたエクイティ・ストーリーとIRコミュニケーションが主な課題でした。
2025年になった現在においては、マクロ環境や顧客動向をよく調べて、建設DX市場や当社の成長機会を見定めて、エクイティ・ストーリーとIRコミュニケーションをアップデートすることに向き合っています。
財務IR部を率いる上で、何を重視していますか。
IRを主管する部署であることから「対話」を重視しています。
部門の中でもマネージャーとメンバーでは見えるものが違いますし、社内外でもまた異なります。
部門として業務を進めるためには置かれた状況を問わずに、認識を共通のものにしていくことが必要だと感じています。
例えば私は建設業各社の中期経営計画をまとめて社内に共有していますが、お客様が何を機会として捉えているかを把握でき、具体的な事業に関わり、情報を抽出することで、市場環境を広くチーム・社内に共有していくことができるのです。
それらが自社の事業とどうつながるのかを明確にしながら、それぞれの業務に還元していけるのです。
そして、財務IR部としても事業側から顧客の声や現場の状況について情報をいただき、投資家との対話のヒントにしています。

石田さんはこれまで「ディスクロージャー優良企業賞」などIR分野での受賞経験もおありです。専門性の源泉は何でしょう。
成長企業であるため、様々なことにチャンレジできる機会が多いことです。
個人的にも、「専門性を身に着けたい」ことを叶えられており、また、全社横断プロジェクトにも関わる機会もあったことで、多様な経験・知見も得られたと感じています。
社会人になって10年以上が経過しましたが、ハイライトとでも言うべき機会に恵まれていると思います。
何十年かが経過してから振り返っても「あれは良かった」と言えるだろうと確信しています。
スパイダープラスで働く魅力は何でしょうか。
第二創業期にある成長企業という、変遷の只中に身を置けることです。
キャリアの成長を志す人にとっては、「成長している環境」に見を置くことが重要で、当社は現在もその環境にあると感じています。
また、会社のステージが変化していることもあり、どんどん優秀な/レベルの高い方が入社されており、社内で関わる人たちからも大きな刺激を受けられる、学べることも魅力です。
さらに、制度的に家庭環境など個人の事情に応じて柔軟に働けることも魅力です。
一人の人間としては働き方の柔軟性の高さに助けられています。時間の融通がききやすいことで私生活とバランスさせながら業務に邁進できています。
スパイダープラスの今後の成長イメージをお聞かせください。
現在の建設DX市場には、業界を独占しているような決定的な代表者/プレイヤーがいません。
当社のSPIDERPLUSは、サービスラインナップや顧客基盤、将来構想も含めて建設業界の現場インフラになりえる存在だと思います。
そのためには、足元でDXニーズが高まっている顧客の課題を捉えて、解決していくことが重要です。
私自身、大きな社会課題を解決する事業に身を置き、仲間とともに成長していけることに、とてもワクワクしています。
今後の抱負をお聞かせください。
会社には様々な役割の部門があり、それぞれが頑張ることで成長が続きます。
人が増えて、部門が細分化されはしましたが、会社全体となって一つの目標に突き進むことができるように、文化形成にも能動的に関わり、仕事を通じて自ら体現しているようでありたいです。
特に今、スパイダープラスは第二創業期と状況を位置付けています。
変化を楽しむことができて、仲間となにかを成し遂げようという人たちと能動的な姿勢で成果を出すまでやり抜きたいです。
